原因という原因はあるようでなくて、いややっぱりあって、生まれてから今まで生きてきて澱のようにたまったおもたい水がついに小さな部屋を満たして、壁を崩してしまったようだった。そんなようにわたしもゆっくりこわれた。
就職活動は学部4年生の6月で見切りをつけた。そもそも電車にもまともに乗れないのに、どうやってあんなに締め付けのきついスーツを着て神妙な面持ちで面接会場に向かえというのですか。
その頃大学にはほとんど行っていなかった。
卒業論文は指導教員に大迷惑をかけつつ(ほんとうに申し訳ないと思う)ぎりぎりで仕上げた。
あとは卒業を待つだけという段になって、急に不安になった。インターネットには怖い言葉が並ぶ。「新卒で就職できないと…」「派遣では…」「空白期間が…」「既卒は…」やめろやめろ。恐ろしい言葉のバーゲンセールをやめてください。
わたしはうつで統合失調症患者だけど、まだ未来を諦めていない。
こうなったらやけです。また就職活動を始めた。
今現在これを打ちながら未来への不安で起き上がれずにいる。テレビはちびまる子ちゃんを延々と映している。
まるちゃんには人生の機微がある。
おもしろおかしく生きたい。
わたしはまだ愉快な人間であることをあきらめたくないのだ。