うるう

わたしの進路はいまだ宙ぶらりんである。

起きぬけに本を何冊か読んで、レトルトのカレーを食べ、本を読み、すこし眠り、起きたらラジオを聴いて、また本を読んだ。

応募した企業から選考が2次面接へ進んだという旨のメールが届く。にわかに何もかもが憂鬱になって目の前の選考状況から半ば強引に意識をそらすために追加でいくつかの企業へ履歴書を送った。

1日じゅう象のぶあつい皮膚のような雲が空を覆っており、毛布に包まっていてもさむかった。夕方から雨が降った。間一髪で洗濯物を取り込むのに成功した。

姉が入院するかもしれない。詳しい話や検査結果は明日医師から姉が直接聞かされることになっていて、「だめだったら(=入院することになったら)なぐさめてあげないと」と母がひとりごちていた。

「〇〇(甥)といっしょに毎日お見舞いに行こうね」と話しあった。

母の白髪を染めてあげたい。